みなさん、どうも。
ゴンわかです (id:gon-rin-chibi ごん-りん-ちび)。
突然「あの世はあるんですよ」なんて言われたら、少しおかしくなったんじゃないか?と思うでしょうね(笑)。
それに[あの世]とか言われても、漠然(ばくぜん)としていてわからないし、なんとなく恐ろしいというイメージもありますからね。
以前の私は、この手のものには関わりたくなかったというのが実情で、ホラー映画等を見た夜はトイレに行けなくなるほどの怖がりでした(それは小学生の時ですけど)。
そんな小心者だった私が、スピリチュアリズムを学ぶようになり、[あの世]の実在を確信するようになりました。
今では所有する関連書籍は、200冊を超えています。
(冊数には意味がないため、それ以降は数えなくなりましたが)
そして、複数の心霊・スピリチュアル系協会に通いまして、貴重な体験も得ています。
私個人としては、特定の団体に所属して活動しているわけではありませんので、ごく普通に会社員として生活をしています。
そういうわけで「ゴンでもわかる、あの世のお話」では、○○教の勧誘や高額なツボの販売は一切ありませんので安心して読んで下さいね(笑)。
出来るだけわかりやすく、あの世のお話をしたいと思います。
それでは、当ブログの説明をします。
まずは冒頭の写真からですが、なんで犬が出てくるんだ?と疑問に思われたでしょね。
ブログを始めるきっかけになり、ドメイン等にもなっている (ごんーりんーちび)とは3匹のわんこの名前で一緒に暮らしていました。
下線は過去進行形になっているので、わんこ達が亡くなってから12年以上の歳月が流れています。
その間にスピリチュアリズムとの出会いがあり、人間もペット(*1)も[あの世]で生き続けていることがわかりました。
(*1) コンパニオンアニマル・伴侶動物等の呼称がありますが、一般的にわかりすくペット・動物とします。
率直なところ、腰が抜けるくらいの衝撃(しょうげき)がありましたね。
1848年3月のフォックス家の心霊現象が発端となり(*2)、近代スピリチュアリズムが始まりました。
多くの著名人(科学者含*3)が自分の立場や権威の失墜(しっつい)を恐れずに霊魂説を認めて公言していきました。
霊魂説とは、「あの世は実在する」「死とは肉体が無くなっただけであり、自分という個性はそのままで霊魂としてあの世で生き続ける =死後個性の存続」「この世とあの世は交流している=顕幽の交流」です。
霊魂説はスピリチュアリズムの土台部分で、その上部に高級霊から通信でもたらされたスピリチュアリズム思想が展開しています。
米国でこんなことが勃興(ぼっこう)していたとは、全く知りませんでしたので愕然(がくぜん)としました。
学校の授業では教えてくれませんからね。
(*2)フォックス家事件やハイズヴィル事件と呼ばれています。
(この事件は複数の記載バリエーションがあります)
米国ニューヨーク州ハイズヴィルの1軒家に引っ越してきたフォックス家は、夫妻と姉妹2人の4人家族でした。(当時子供は6人で長女は嫁ぎ兄弟は独立していて、早世の子供が1人いました)
いつの頃からか、夜になると家中のどこかで不思議な物音がするようになります。何かを叩(たた)く音やノックするような音、更には家具を動かす騒々しい音等が聞こえてきました。
こういった怪奇現象やラップ(叩音)現象は、洋の東西を問わずに昔からありましたが、この事件は他とは違う大きな特徴がありました。
それは当事者であるフォックス家の家族が、この現象にただ怖がるだけで終わらずに、それを引き起こしていると思われる[何者]かに向かって語りかけ、そこに見事に意思が通じ合い交信が成立した点にあります。
後に記念碑まで建てられた歴史的な1日となる3月31日は、朝から雪の降る寒い日で風も強く吹いていました。
夕方になっても吹雪は止まず、窓ガラスがガタガタと音を立ててうるさかったので、父親が窓の閉まり具合を1つ1つ点検している時にラップ音がしました。
それに気付いた姉妹が、面白半分で音がしている天井に向かって「私のする通りにしてごらん」と言って指を鳴らしたり手を叩いたりしたところ、同じ数だけラップ音がしました。(例えば4回指を鳴らすとラップ音も4回ある)
姉妹は面白がって何度も繰り返しましたが、ラップ音の数は正確でした。
今度は母親が質問をしてみました。「私の子供は何人?」と聞くと、即座にラップ音が7回ありました。子供は6人しかいないので、これは間違いだと思いましたが、念のためもう1度聞いてみたところ、やはりラップ音は7回でした。
その時、母親の脳裏によぎるものがあったので「7人とも生きているの?」と聞きましたが、ラップ音はしませんでした。そこで「じゃ、生きているのは何人?」ラップ音は即座に6回、「死んだ子供は何人?」と聞くとラップ音は即座に1回ありました。確かにフォックス夫人は3歳の末娘を1人亡くしていました。
続けて「あなたは人間なの?」と聞きましたが、何の返答もありませんでした。
そこで「もしも死んだ人間だったら、ラップを2回して」というと、即座にラップ音が2回ありました。
その他、夫人の子供全員の年齢も正確にラップ音で返答しています。
こうした一連のやり取りには知性が感じられたので、隣人のレッドフィールド家へ行って簡単に事情を説明してから、とりあえず奥さんに来てもらうことになりました。奥さんは「本当ですか?」と言わんばかりに笑いながら部屋に入って来て、さっそく天井に向かって「私の子供は何人?」と聞きました。この話が事実ならば3人という答えを予期していましたが、ラップ音は4回でした。その瞬間、最近亡くしたばかりの娘メアリーのことを思い出し、夫人はその場にどっと泣き崩れたということです。
そうこうしているうちに噂が広まって、フォックス家の周りには大勢の近隣の人達が集まりだしたので、全員に家の中に入ってもらいこれまでの事情を説明しました。
そして、ラップ音を出している[何者]かと交信するために符牒(ふちょう)を決めました。質問の返答が「イエス」の場合はラップ何回、「ノー」の場合はラップ何回といった方法です(アルファベットを駆使したという記述も有)。
こうして[何者]かと交信を続けた結果、1つの通信文を獲得しました。
それによると、ラップの通信者は今から5年前にこの家を訪れたチャールズ・B・ロズマ(男31歳)という名前の行商人で、その時の住人であるジョン・ベルという男に所持金500ドルを奪われて、包丁で喉を切られ殺害されてから地下室に埋められたというショッキングな内容でした。
そこで何度か地下室を掘ってみたのですが、土の中から出てきたのは少量の人骨の一部と少量の頭髪等でした。そのため殺害された行商人のものと断定するまでには至りませんでした。
その後、事件から56年を経て全貌(ぜんぼう)が明らかになります。
1904年11月23日付けのボストン・ジャーナルという地方新聞にニュースが掲載されました。
廃屋になっていたフォックス家の地下室で遊んでいた小学生たちが初めに気づき、その家の現在の所有者でハイズヴィルの名士でもあるウィリアム・クライド氏が子供たちからの通報で調査したところ、11月22日に地下室の崩れた壁の奥から、ほぼ完全な白骨死体が発見されました。遺体の近くからは、当時の行商人が金銭を入れて持ち歩いていたというブリキ製の箱(缶)も発見されています。
このニュースが報道された時は、姉妹が亡くなってから10年以上の年月が経過していました。
何かと疑惑がつきまとっていた姉妹の心霊現象でしたが、この物証により欺瞞(ぎまん)ではなかったことが立証されました。
生前は姉妹に向けて心無い中傷が多くありましたが、その後の心霊実験(交霊会)へつながり、高等な霊界通信が届けられる糸口になった事で、十分に役目を果たすことが出来たのではないでしょうか。
ここで、話を事件発生当時に戻してみましょう。
この話題はまたたくまに広がって、明くる4月1日以降フォックス家の周りには大勢(300人超との記述も有)の野次馬が押し寄せて来ました。
フォックス家の日常生活にも支障がでてくるなか、騒ぎの大きさにロチェスター市当局は真相究明のために調査委員会を設置して、フォックス夫妻、レッドフィールド夫妻、その他の主だった関係者を呼んで証言を求めました。
この聴聞会の証言で注目されたのは、姉妹には何か特別な体質があり現象が起きているのではないかということでした。
実際に姉妹の行くところには絶えずラップ音やその他の現象が起きていましたので、心霊現象は姉妹の霊媒体質を介して発生したものであることがわかりました。(長女も霊媒体質であることが判明)
そして、この事件がマスメディアにより全米や海外でも報道されて大きな反響がありました。
当時の著名な学者・政治家・聖職者・知識人等が関心を持ち、直接フォックス家を訪れて調査したり、姉妹を実験研究の対象として本格的に取り組むことになりました。これが、心霊現象を科学的に検証するという端緒になりました。
フォックス家の銅板の記念碑には『人類史上はじめて人間個性の死後存続の証拠を霊界から受け取り、それがスピリチュアリズムの発端となった』と刻まれています。
このフォックス姉妹に触発される形で、各地に心霊現象を起こせる霊媒が次々と現れるようになり、交霊会は現象の種類を増やしながら米国社会で流行になっていきます。
米国におけるスピリチュアリズム勃興期の有力者の1人として、ジョン・W・エドマンズ(裁判官.1816~1874.米国)がいます。
エドマンズ判事は、ニューヨーク州最高裁判事として名声が高く、次期大統領候補の筆頭でした。
フォックス姉妹の話題には関心を寄せていて、こうした現象は詐術(さじゅつ)だと考えながら調査・研究を開始しましたが、次第に心霊現象の実在を確信するようになっていきます。
約200回のさまざまな交霊会に出席し、その現象を注意深く観察して記録しました。
エドマンズ判事によると、その記録の細密さは本職の判事として担当したどの裁判記録にも劣らぬものだったということです。
交霊会の最初の体験記を『ニューヨーク・ヘラルド』紙で公表し、研究成果の本格的な論文を『ニューヨーク・トリビューン』紙で公表しました。
心霊現象は真実であり、スピリチュアリズムを信奉しているという意思表明は、轟々(ごうごう)たる非難を浴びることになり、最終的には判事の職を辞することになりました。
当時キリスト教は絶対であるという風潮の中で、スピリチュアリズムは ”悪魔の仕業” であるという教会側の強い立場がありました。
判事辞職後は、心痛からか体調を崩して経済的にも窮することになりましたが、死後の個性存続と霊の実在という人生観に多大な影響を及ぼす問題をどうしても放置することはできずに研究を続け、エマヌエル・スウェーデンボルグとフランシス・ベーコンからの通信を中心とした『スピリチュアリズム』全2巻を刊行しています。
その他の有力者の中には、ペンシルベニア大学名誉教授のロバート・ヘア(化学者.1781~1858.米国)やニューヨーク・トリビューン紙の創立者で合衆国下院議員にもなったホラス・グリーリー(1811~1872.米国)等がいます。
フォックス家の心霊現象から始まった近代スピリチュアリズムは、激しい反発を受けながらも急速に拡大していきました。
1852年10月にボストン住在で叩音霊媒として有名なW・R・ヘイデン(ハイデン)夫人が渡英したことにより、スピリチュアリズムは大西洋を渡り欧州に伝播して世界へ拡大していくことになります。
ヘイデン夫人の英国滞在中に行なったものはラップ現象が主なものでしたが、マスメディアが大きく報道しましたので一躍脚光を浴びることになりました。これも米国と同様に学者や聖職者等からは激しく非難されることになりましたが、結果的には国内で家庭交霊会が社会現象とまで言われるほど流行になっていきます。
ヘイデン夫人のラップ現象は、アルファベットを確かめながらメッセージを伝達する方法でしたが、内容が的確で多くの人を得心させてスピリチュアリズムに導くことになりました。その中には理想的社会主義哲学者ロバート・オーエン(1771~1858.英国)がいて、他界した両親からメッセージが届き、その内容の正確さに得心してスピリチュアリストに転向しています。
そして、1855年4月にスピリチュアリズム史上最大の霊媒と言われる、ダニエル・D・ホーム(1833~1886)が英国に帰ります。
ホームの霊能は、ラップ現象から心霊治療に至るまで広範囲にわたっていましたので、たちまちのうちに話題になりましたが、やはり1番注目を集めたのは人体浮揚現象でした。ホーム自身がバイブルに伝えられる"聖者の浮上"さながらに空中高く浮き上がるのですが、大勢の立会人を前にして行われた記録は少なくとも100例はあるということです。
ホームは欧州の社交界を舞台に心霊現象を披露して活躍しましたので、多くの権力者や有力者と親交を深めることなにり、スピリチュアリズムを広く普及させることに貢献しました。
スピリチュアリズムは、英国で当代一流の科学者を巻き込んでさらに大きく発展していくことになります。
スピリチュアリズム拡大発展
(*3) 19世紀後半の欧米では、流行となっていた家庭交霊会で心霊現象が頻繫(ひんぱん)に起きていましたので、世界的に著名な科学者・文学者・大学教授等が「それはどのような現象なのか、トリックではないのか」といった疑問の解明のために調査・研究に乗りだしました。
当初は懐疑的な人達でしたが、厳正な実験を繰り返した結果、心霊現象は実在し霊魂説を認めていくことになります。
公表したことについては知友からの忠告、マスメディアからの非難や世間からの誹謗中傷、権威ある団体・組織からの圧力等もありました。
客観的心霊現象は多岐にわたりますが、その場に居合わせた人のすべてが見て聞いて確認ができる物理的な現象です。
例えば、重いテーブルや椅子等の物体が浮き上がったり、人体が浮き上がったりする空中浮揚現象、他界した人間が生前と同じ姿で現れる全身物質化現象や身体の一部分(顔、腕、指等)が現れる部分的物質化現象、隣の部屋等(距離は無関係)に置いてある物品が壁やドア等の障害物を貫通して、瞬間的に移動し目の前に現れる物品引き寄せ現象(アポーツ)、楽器が独りでに演奏する現象、他界した人間が生前と同じ語り口調で空中から声を発して会話をする直接談話現象、ラップ現象、光球や芳香の出現等です。
主観的(精神的)心霊現象は、霊媒以外の第三者にはその実体がわかりませんが、霊視現象や霊聴現象等があり、霊界通信として無意識状態(トランス)の霊媒に霊が乗り移り、口を使って語る霊言現象や手を使って書く自動書記現象等があります。
心霊現象を研究した科学者
○アルフレッド・R・ウォーレス(博物・生物学者.1823~1913.英国)
ダーウィンと共同発見した自然淘汰(選択)説や生物地理学への傑出した業績は、19世紀の偉大な博物学者の一人とされます。
数多くの名誉博士号や数多くのメダルを受賞し、王立協会会員に選出されて名誉あるメリット勲章を受けています。
学者としては誰もが認める功績がありながら、心霊実験に関する肯定的な記事を次々と発表したことが、その名声を傷つけてしまい学者仲間から遠ざけられるようになりました。
ウォーレス博士の著書『奇跡と近代スピリチュアリズム』のまえがきで、「事実は頑固なものである、どうしようもないのである...」と研究すればするほど心霊現象の実在を確信すると述べて、スピリチュアリストの信念を築き上げていきました。
○ウィリアム・クルックス(化学・物理学者.1832~1919.英国)
クルックス博士は、原子番号81にあたる新元素のタリウムを発見し、高真空内放電現象を研究してクルックス放電管を発明した世界的科学者です。
数多くのメダルを受賞し、数多くの協会会長職を歴任しました。
王立協会フェローに選出され、名誉あるメリット勲章を受けてSirの称号(ナイト爵)も受けました。
博士は1869年頃から心霊現象に関心を寄せていて、科学者という立場から詐術を見破る目的で、1870年代から本格的に調査・研究に入りました。
なかでも1874年に調査した、霊媒フローレンス・クックによって出現した全身物質化霊のケーティ・キングは有名です。
厳正な実験で得られた研究結果は、心霊現象の実在を全面的に肯定する内容になったことで、センセーションを巻き起こし非難を受けることになりました。
同じ科学界からは、「クルックスはもともと真の知性には欠落していて、化学者としては全く信頼できない人物である」等の酷評が雑誌に掲載されたりもしました。
しかしながら博士自身は、「万全な科学的手段と、万全な注意を払った上で確認しています。人間が死後も生き続けることは、もはや信仰ではなくそれは事実です」と述べて霊魂説を認めました。
博士は心霊現象の研究成果をまとめて『近代スピリチュアリズム現象の研究』と題して刊行しています。
それから約30年後の1898年に、博士が英国学術協会の会長に就任した時の演説の中で、当時の心霊研究に触れて「私の科学研究仲間の多数からは、賛同を得られないということは承知しています。だからといって、この問題を無視するということは卑怯な行動だと思っています。当時の心霊研究は現在でも正しいと確信していますので、何も撤回することはありません。今後はさらに一層つけ加えるところがあるかもしれません...」と述べて周囲を驚かせましたが、クルックス博士のスピリチュアリズムへの信念はいささかかも揺らぐことはありませんでした。
○オリバー・J・ロッジ(物理学者.1851~1940.英国)
ロッジ博士は、初期無線電信の検波器コヒーラや点火プラグを発明し、エーテル研究でも知られる世界的物理学者です。
バーミンガム大学初代学長で、物理学会や英国科学振興協会の会長を歴任し、複数のメダルを受賞しました。
王立協会フェローに選出され、Sirの称号(ナイト爵)を受けました。
ロッジ博士は、50年以上に及ぶ心霊研究やスピリチュアリズム研究の結果から、動物について次のようにまとめています。
「動物にも死後の生命があるのかという質問をよく受けます。その答えは、愛こそ生命にとっての実在物であり、他の実在物と同様に永遠に存在し続けるものです。それゆえ地上時代に愛情が通い合っていた動物とは必ず再会できます」と述べています。
ロッジ博士は、『レイモンド』や『まぼろしの壁』等を刊行しています。
○シャルル・R・リシェ(生理学者.1850~1935.仏国)
リシェ博士は、免疫学の先駆的な研究で知られ、1913 年にはアナフィラキシーショックの発見によりノーベル生理学・医学賞を受賞していて、アレルギー研究の父と呼ばれている世界的な生理学者です。
長年にわたり多くの心霊現象の研究にも取り組み、1922年『心霊研究30年』1932年『大いなる希望』を刊行しています。
リシェ博士は、物理的心霊現象は霊媒の体内から出る透明で半物質状の物体がさまざまに変化して起こすことを発見して、これを[エクトプラズム]と命名しました。
1905年にはSPR(英国心霊研究協会)会長に就任しています。
SPRの歴代会長には、ジョン・W・ストラット(1904年ノーベル物理学賞受賞)やアンリ・L・ベルクソン(1927年ノーベル文学賞受賞)等がいて、前述のクルックス博士やロッジ博士も会長に就任しています。
他にも多数の著名学者がいるのですが、ここは、アーサー・コナン・ドイル(作家.1859~1930.英国)に締めてもらいましょう。
ドイルといえば『名探偵シャーロック・ホームズ』シリーズの小説が世界中で大ヒットして、聖書に次ぐベストセラーといわれるほど読み継がれています。熱狂的支持者は[ホームジアン]や[シャーロキアン]と呼ばれていて、各国にファン組織があります。
日本でもNHKで『シャーロック・ホームズの冒険』というドラマシリーズが度々テレビ放送されて人気を博していますが、原作者のドイルがスピリチュアリストであることはあまり知られていません。
ドイルはスピリチュアリズム思想の普及のために、太平洋と大西洋をまたにかけて各国を講演旅行で訪れましたが、旅費にはシャーロック・ホームズ・シリーズで得た印税収入のほとんどを注ぎ込んだと言われていて、その活躍から ”スピリチュアリズムの聖パウロ” と呼ばれています。
1925年には、第2回ISF(国際スピリチュアリスト連盟)総会がパリで開催されて、ドイルが名誉会長に選出されています。
第3回ISF総会は1928年にロンドンで開催され、日本からスピリチュアリズムの先覚者である浅野和三郎氏と念写の発見で有名な福来友吉氏が出席しています。
浅野氏によれば、その時のコナン・ドイル卿の所作(しょさ)には威厳が感じられたと述べています。
私がざっと調べただけでも、まじめに心霊現象を検証して、その実在を是認した学者は50名を超える。その中には時代を代表する顔が少なくない。カミュー・フラマリオン、チェザーレ・ロンブローゾ、シャルル・リシェ、アルフレッド・ウォーレス、ウィリー・ライケル、フレデリック・マイヤース、ヨハン・ツェルナー、ウィリアム・ジェームス、オリバー・ロッジ、ウィリアム・クルックス等々......
調査結果を公表する権利を堂々と行使した学者によって、心霊現象の真実性は完全に実証されたと断言して差し支えない。しかも、過去30年にわたる私のスピリチュアリズム研究で確認したかぎりで言えば、正面からこの分野の研究に取り組んで最終的に霊魂説を受け入れなかった学者は、1人もいないのである。
(A・C・ドイル.コナン・ドイルの心霊学. 近藤千雄訳.潮文社.2007.p.172.絶版)
重複になりますが、スピリチュアリズムの学び始めでは以下の2点に強い衝撃を受けました。
1. 人間やペットは、死んでも[あの世]で生き続けている。
2. 教科書や辞典に掲載されている著名な学者達が、権威の失墜を恐れずに霊魂説を認めて公表している。
こんなことが欧米で繰り広げられていたとは知りませんでした。
スピリチュアリズムとは全く無縁な生活を送っていましたので......。
それまでの私といえば、利己的で物質中心の生き方でした。
自分の利益のためなら、他人がどうなろうとお構いなしでしたが、スピリチュアリズム思想が大きく人生を変えてくれました。
そんなある日のことです。
今から15年以上前に購入したコンデジのデータをPCで観ていました。
古くて安いカメラですが、わんこ達の懐かしい画像をクリックしながら、
ある事柄がリンク(*4)していると考え、わんこ達と一緒に二人三脚で
ブログを始めることにしました。
(*4) 事柄については後述します
ブログ公開前に記事の順番を入れ替えることにしました。
わんこ達の紹介を前方から最後に移動して、フォックス家事件(*2)と著名科学者達(*3)の紹介を空いた前方に入れました。
近代スピリチュアリズムの始まりから科学者達との関わりの流れを史実通りに掲載した方がわかりやすいと思いましたので、全体的には変則になったかもしれません。
では、そろそろ本題に入りたいと思いますが、その前に補足があります。
[あの世]の話に犬がでてきて嫌だなぁー(*5)とか、
(*5) 私の周りにも犬が苦手な方々がいます。理由の多くが子供の頃に嚙まれた経験がある
からでした。私も子供の頃に嚙まれたことがあります。
冗談なんか入れずに真面目にスピリチュアリズムを学びたいという方のために、真摯なサイトをふたつご紹介します。(ご存知の方は多いと思いますが)
ひとつ目は、スピリチュアリズム普及会(旧称・心の道場)です。
https://spiritualism.jp/
(参照:2024-06-22)
約40年前より活動している歴史あるサークルで、私は近藤千雄氏(*6)の
著書で知りました。
公式関連サイトも複数あり、総合的に学べると思います。
スピリチュアリズム・ブックでは、世界三大霊訓をはじめ優れた霊界通信等
を自費出版し、無償で全文掲載されています。
https://spiritualism-books.jp/
(参照:2024-06-22)
私は同サイトより書籍を購入していますが、潮文社が自主廃業したことによ
り、ますますその存在意義が高まっていくものと思われます。
ふたつ目は、スピリチュアリズム研究ノートです。
https://1411.cocolog-nifty.com/ks802/2017/04/post-18eb.html
(参照:2024-06-22)
旅のガイドブック(死後の旅路の行程)では、人間が死んだらどうなるか等を
理路整然とした文章でわかりやすく述べられています。
このサイトを運営されている方は、日本心霊科学協会で評議員等を
歴任された方で、東京シルバーバーチ読書会を主宰し、勉強会を無料で
開催されていました。
私は日本心霊科学協会では、会員として2年間お世話になりました。
(*6) 近藤千雄氏
私が本格的にスピリチュアリズムを学び始めたのが、シルバーバーチの霊訓
からでした。
そこから、近藤氏の書籍(訳書・著書)を中心に読み進めていきました。
多大な功績を残されました同氏には、心から敬服いたします。
当ブログはユーモアを交えながら進行していきますが、理由については後述していきます。(*7)
スピリチュアリズムをふざけて茶化したりする意図は一切ありませんので、
誤解のないようにお願いします。
当ブログを踏み台にして、深遠なるスピリチュアリズム思想を学んで頂ければ幸いです。
[あの世]の実相
人は誰でも平等に死を迎えます。
「私は死にません」なんて人はいませんね。
不死はドラマや映画等のフィクションの世界です。
死は避けようのない事実なので、その後が気になりませんか?
[あの世]とは一体どんな所なのか...天国や地獄はあるのか...等々です。
一般的に死は、不吉だとか縁起が悪い等の負のイメージがあるので
自分の死について考えた場合(*8)、憂鬱(ゆううつ)な気分になりませんか。
(*8) いわゆる終活と呼ばれてる、遺言作成や財産整理等とは別の話です。
スピリチュアリズムを学べば、死に対する恐怖心は無くなります。
死ぬということは決して悲劇ではありません。(自殺は除く)
霊的真理を学ぶのに、お金はかかりませんからね。
前述のスピリチュアリズムブックは、無償で全文掲載されています。
ましてや○○教団に多額の献金等をさせられて、家庭が崩壊(ほうかい)することもありません。
みなさんは、海外旅行で初めて訪れる国があるとします。
事前準備として何を行いますか?
ガイドブックやネット検索等で、そこがどんな所なのか情報を入手すると思うのですが[あの世]についても全く同じです。
右も左もわからず迷子にならないためには、最低限の霊的知識を入手しなければなりません。
迷子とは地縛霊のことで、すでに死んでいるのにもかかわらず、死の自覚が無いまま地上で生きていると思い込んでいる他界者のことで、[あの世]の落伍者とも言われています。
なかには地縛霊のまま何百年も地上圏をうろついていることがあります。
当ブログの第一目的は、[あの世]の実相を詳(つまび)らかにすることで、
不安を取り除くと共に死後の自覚を容易にし、地縛霊にならないようにすることです。
私達は[あの世]の落ちこぼれにならないようにしなければなりません。
海外旅行では、まず「どこに行くか」渡航先を決めないと話が進みません。
当ブログにおいても同様に、目的地の[あの世]を最初に見ていきます。
私達(平均的な人間)が死んで最初に赴く所は、幽界(便宜上)と呼ばれていて[あの世]の最下層(*9)になります。
幽界は地上に最も近く、物質的要素を多く含んだ所です。
欧米ではアストラル界等と呼ばれています。
幽界は地上と見分けがつかないほど似ていて、山あり谷あり森あり、
固い家屋や町並みがあり、大人や子供がいて動物や小鳥までいます(*10)。
海あり湖あり川あり、固い地面があるので散歩だって出来るんですよ。
要するに地上にあるものは全て存在していて、しかも一段と美しく活気があり明るく輝いている世界なんです。
ですから[あの世]とは、決して空気のようなふあふあした所ではないですし、薄ぼんやりとした影のような所でもありません。
地上と同じく物には実体があって実感できるので、柔らかいものは柔らかい、固いものは固いと認識できるんです。
( 高級霊によれば、[あの世]の方がはるかに実感があり、しっかりしていると明言しています)
そして[あの世]で生活している人達は、躍動していて溌剌(はつらつ)として
います。
なんで死んだ人間が活き活きとしているんだ?と笑い話のようですが本当のことなんです。
逆に[あの世]から地上を眺めると、どんよりとして薄暗く、ほとんどの人間は活気がない死んだ人間のように虚(うつ)ろに見えると言われています。
(*9)[あの世]は霊性レベルに応じた無数の界層が重なり合っています。
低い界層からから徐々に高い界層へと連続的につながっていて、[あの世]全体が1つに融合しています。
(1つの界層は、すぐ上と下の界層と融合してつながっていて、それが限りなく続いています)
霊性が向上するにつれて、上の界層へ進んでいきます。
親和性の法則で、自分の霊性に似合った界層に引き寄せられ、そこに落ち着きます。
類は類をもって集まり、同じ界層には同じ霊性レベルの霊達が生活をするようになります。
極端な例になりますが、極悪非道(魂の未熟/未発達)で罪を犯しても何とも思わない人間は低い界層に、利他愛を実践し無償の奉仕活動をしてきた人間は高い界層に赴くことになり、そこから永遠に続く霊性向上の道を一歩一歩と辿ることになります。
*わかりやすく上下の界層という表現になっていますが、これは地理的に区切られた上下の場所ではなく、バイブレーションの移行(状態の変化)を意味しています。界層については改めて後述します。(霊界通信でも便宜的に界層という表現を使っていますので間違いではありません)
(*10)[あの世]の 幽界では、地上で可愛がられていた動物で人間と愛の絆(きずな)で結ばれている場合、しばらくの間は一緒に暮らすことができます。
その期間は、地上の年数にして何十年何百年になるかはそれぞれですが、永遠に一緒に住めるというわけではありません。
人間と動物とでは霊的進化の道程や速度が違うため、ある段階でどうしても別れ別れにならざるを得なくなります。
その時の別れは、地上の時の別れとは違い悲しみは一切無いということです。
動物を虐待(ぎゃくたい)した人間は、死後に ”自分で自分を” 裁くことになるので、非常に辛い思いをします。自己嫌悪や良心の呵責(かしゃく)にさいなまれ、悔恨の念が大きな苦痛となって進歩を遅らせることになります。
地上生活での出来事は細大漏らさず魂に刻み込まれているので、絶対に逃れることはできません。
*人間のオーラは、身体から出るさまざまな放射物で構成されているエネルギーのことで、肉体のオーラと霊体(幽体)のオーラがあります。
オーラにはその人の健康状態・気質・習性・魂の状態・霊的進化レベルの全てがわかようになっています。
オーラにはその人が[言ったこと][思ったこと][行なったこと]が全て記録されていますので、どんなに外見を良く見せようとしても本当の自分がありのままに表れています。言ってみれば開いた本を詳細に読み取るように、その人の秘密が全てわかるようになっています。
電気工学/機械工学専門の科学者ニューマン氏によると、人間のオーラはホログラム的特質を持っていて情報の記憶と検索が可能であり、オーラの電磁場は一種のコンピューターであると述べています。
訳者の近藤氏は、オーラには電気性と磁気性の2種類があると述べています。
参考書籍(シルバーバーチのスピリチュアルな法則.フランク・ニューマン.近藤千雄訳.ハート出版.2005.絶版)
*厳密に言うと意識のない物体でもオーラは出ています。
物体のオーラに刻み込まれている情報を読み取ることは[サイコメトリー]と呼ばれています。
[あの世]のガイドブックとして最適なのが霊界通信です。
霊界通信は、一部の高級霊( シルバーバーチ等 )を除いて幽界からの通信がほとんどです。
幽界はごく普通の人間が赴く所なので、身近な真実を知りたい人達には参考になります。
[あの世]について最初に明確に著述したのは、先人のエマヌエル・スウェーデンボルグ(1688~1772)です。
18世紀の欧州において稀代の科学者として名を馳せましたので、名前ぐらいは知っているのではないでしょうか。
今ならノーベル賞を複数受賞していたかもしれなという人物です。
北欧スウェーデンの科学者・鉱山技師・政治家・神学者。
科学者として、カント、ラプラスに先んじる星雲仮説の提唱、航空機の原型の設計、先駆的な脳研究などの業績を残す。終身貴族院議員として、母国の鉱山業の発展に尽力 。後半生は、啓示を受けたとの自覚のもとに聖書研究に没頭、『天界の秘義』『真のキリスト教』など約30巻の宗教著作群を出版して、キリスト教を革新。ゲーテ、バルザック、ブレイク、エマソン、ユング、エリアーデ、ヘレン・ケラーを含む多く人々に影 響を及ぼす。
出典 : 日本スウェーデンボルグ協会
https://littlestar-swedenborg2018.ssl-lolipop.jp/information.html
(参照:2024-06-22)
スウェーデンボルグは、幽体離脱によって直接[あの世]を探訪し、地上に戻ってから著述をしたので、厳密には通信ではありませんが、現在のスピリチュアリズムに照らし合わせてみても一致している所が数多くあり、霊界を知るうえでは重要な存在です。
よく言われるように、後半生の著作にはキリスト教思想の影響が色濃く反映されていますが、時代的背景等を考えれば止むを得ないのではないかと思います。
スウェーデンボルグの「天国と地獄」の中にはスウェーデンボルグ自身が実際に訪れて観察した死後の世界の様子が綴られている。それを読むと、死後の世界では生活状態と環境が本人の内的性格(本性)によって左右されていることを知る。(中略)
「天国と地獄」で終始一貫して説いていることは、死後の生活環境が心の持ち方と常に一致しているということである。これをスピリチュアリズム流に表現すれば、"親和力の法則"の働きが強烈なのである。罪深い人間が天国に住んでいることは絶対にない。有り得ないのである。なぜなら、罪深い人間はその罪の深さに相当した"心の地獄"を背負って歩くことになっているからである。しかしそれは絶対的なもの ――つまり永遠に変えられないものではない。生命は常に変化と向上を求めてやまない。それ故、改心して努力しさえすれば必ず天国への道が開けるのである。(中略)
(一)衣服
霊魂の"衣服"とか"住居"とかを云々すると、知識人ぶった人はいかにも軽薄的な笑いを浮かべるが、そういう人は実際は何も知らないのであるから相手にするには及ばない。スウェーデンボルグは霊魂の衣服についてこう述べている。
「天使はもともと人間であり、また社会の一員としての生活を営む以上は、衣服や住居そのほか地上と同じ生活必需品をちゃんと備えている。ただ全てが地上のものより上等で完全に近いというに過ぎない。より上等で完全に近いわけは、彼らの精神構造がより高等で完全に近いからにほかならない。その高等さ、その完全さは到底地上の言語では説明できないほどで、従って彼らが耳を傾け、目で観察するところのものも、言語を絶するほど高等であり、完全である。天界では自己の叡智に相当したものが叶えられるのである。
それ故、天使がまとうところの衣服はその天使の内的自我によく似合ったように出来ている。また内的自我と衣服との間にそういった相関関係が生じるということは、衣服が立派に実在物であることを示している。天使にかぎらず、天界のすべての生活者は自己の叡智の程度に応じた衣服をまとっている。もちろん理智の発達程度には大なり小なりの差があるから、衣服の美しさ、完全さにも違いが見られる。(中略)
天界の衣服は実際に"見る"ことができるばかりではなく手で"触わる"こともできる。また、われわれと同じように幾着もの衣服を揃えており必要に応じて適当に着更えている。
脱いだものはわれわれと同じように何処かに仕舞っておく。こういったことは天界の衣服が"衣服らしきもの"といったものではなく、衣服そのもの、つまり実在物であることを物語っていると言えよう」
(二)住居
「天界にも社会組織があり、天使が人間的存在として、つまり社会の一単位としてそこに生活する以上、彼等にも住居というものがなくてはならない。その住居もやはり衣服と同じく進化の程度に応じて御殿のようなものであったり、どこか壮厳さが欠けていたりする。私はこれまで度々天界を訪れて、地上の人間が天界の住居についておよそ次のような概念を抱いていることを伝えておいた。すなわち今日地上で天界に住居があるなどということを信じてくれる者はまずいない。そのわけは、第一彼等は天使の存在自体を信じない。たとえ信じても、まさか人間のような生活を営んでいるとは思わない。
大体地上の人間は、天界というとすぐにどこか大気中に住んでいるくらいに考える。しかし見たところ天使の姿はどこにも見当たらない。そこで天使とはモヤのような形のない存在なのだろうと想像する。モヤのような存在には形のある住居は必要でないから、結局天使は普遍的霊気の中に住んでいるものと考える。地上の人間は物的感覚に執着しきっていて、霊的な世界に"物"が存在するなどと言っても一向に合点がいかな等々……
私が天使と話をした時はいつも住居の中であった。地上の家と少しも変った所がない。ただ一段と美しいというに過ぎない。私室もあれば奥の間もあり、寝室もある。中庭もある。その周辺には畠も作ってある。樹木も植わっている。芝生もある。何もかもある。ことに社会的集団生活を営んでいる所では、家と家とがキチンと隣り合わせて並び、一つの市を形作っている。そこには街道もあれば小道もあり、ところどころに広場もある。何もかも地上とそっくりである。私は特別の許しを得て、その市の中を見物して歩いてみた」
(W・H・エバンズ.これが死後の世界だ.近藤千雄訳.潮文社. 1999.
pp. 43-47. 絶版)
スウェーデンボルグの著作は日本でも数多く出版されていますので、どれを選ぶか迷うところですが、今回は上記エバンズ氏の『これが死後の世界だ』 からの紹介となりました。
文中の『天国と地獄』は、邦訳の多くが『天界と地獄』になっています。
同タイトルを全訳・抄訳を合わせて3冊(各訳者)所有していますが、それぞれ翻訳の仕方に特徴があるので印象も変わったものになります。
いかがでしたか?
天才科学者スウェーデンボルグいわく、あの世は「何もかも地上とそっくりである」と明言していましたね。
ここが重要なポイントです。
定評ある霊界通信や現在のスピリチュアリズムとも完全に一致していますね。
私達が死んだら、モヤのようなぼやけた世界に行くのではありません。
もちろん、死んだら無になるでもありません。
死んだら無になる(帰する)とは、人間は死んだら肉体と共に何もかも無くなる(完全消滅/絶滅)という唯物論に根差した考え方です。
私の周りでもこのような考え方の人達がいますので、全体でみれば相当数いるのではないでしょうか。
私達が死んで最初に赴く[あの世]の幽界とは、ついこの間まで暮らしてきた地上とほとんど変わらない世界であると覚えておいて下さい。
もう少し付け加えると界層等にもよりますが、美術館・博物館・映画館・劇場・コンサートホール等もあります。
これらは単に建物があるだけとか、張りぼてのように中が空っぽになっている等ではありません。
美術館ではちゃんと絵画が展示してありますし、映画館では映画が上映され、劇場では演劇が上演されています。もちろんコンサートも開催されていて、野外ステージまでありますからね。
これらは娯楽性があるばかりでなく、それぞれにしっかりとした目的があります。
例えば演劇であれば、低い界層の人達に道徳等を教えるために演出がなされたりもします。
*[あの世]では、地上にある娯楽(施設含)は一通り揃っていると多くの霊界通信で述べられています。
次に、[あの世]の様子をジョン・レナード氏が述べていますので紹介します。訳者の近藤氏によれば、レナード氏の著書は穏当で偏りがなく、取り扱った問題も広範囲に渡っていて、地道に勉強を積んでいるとのことです。
霊界の表面はどうなっているのか、そして、どんな器官を備えた生命が棲息しているのかをみてみよう。
この点についてスピリチュアリズムは、地球に近い界ほど地球に似ており、本質的な違いはないという。すなわち表面には固い土地があり、山があり、谷があり、小川が流れ、草木が繁り、花が咲き、小鳥がさえずり、動物が遊んでいる。そして地上と変わらない人間の家々がある。
なぜこのように地上と同じ様相を呈するかといえば、地上の物体から放散されたエーテル物質が元の物体と同じ形体を取ろうとする傾向があるからである。(中略)
だから、霊界は現実の世界であり、そこには地上とまったく同じ現実の生活が営まれているのである。霊界通信のすべてがその点に関しては実質的に同じことを述べている。
すなわち霊界にも地上と同じ固い地面があり、数マイルに及ぶ層をなし、その表面に鉱物、植物、動物、そして人間が地上と同じような生命活動を営んでいる。要するに霊界は少なくとも地上に近い界層においては地上の完全な再現だと思えばよい。ただ重大な相違点は、その構成要素が地上の物質より一段と精練されているということである。
(ジョン・レナード. スピリチュアリズムの真髄.近藤千雄訳.国書刊行会.1985.pp. 293-295.絶版)
上記のように、地球に近い界つまり幽界の下層ほど地上に似ていて物質的です。定評ある霊界通信の全てが同様のことを述べています。霊的知識が無い場合は、地上とほぼ変わらない世界であるため、死んで肉体が無くなっているにもかかわらず「自分は本当に死んだのか?」と疑念が生じてしまい進歩を遅らせる原因にもなっています。
あの世では、[学ぶ]ということ関しては盛んに行われています。
そのための施設も充実していて、研究センターや教育センター等があり、地上のような大学もありますので、これを読まれているみなさんの中には通う人達がいるかもしれません。
そこでは、学術的なことはもちろんのこと、人間の生き方等についてあらゆることを学ぶことができます。
わざわざ大学に通わなくても、身近な人達から教わることもあります。
上の界層から先輩霊が降りて来て、助言をしてくれます。
親身になって話をしてくれますので、私達は素直に聞く耳を持つことが大切になります。
多くの先輩霊が異口同音に「人間は常に進歩していくものであり、そのためには愛と奉仕が重要になる」ということを教えてくれます。
*高級霊によると、自分を犠牲にして他人のために尽くすことが、霊性を向上させる1つの条件であると述べています。
もちろん、先に他界している親類縁者・知友・指導霊(ガイド)等からの助言もあるのですが、結局どうするかは本人の自由意志に任されています。
[あの世]では何事も自覚が優先されますので、自分でそうだと覚るまでは次の段階に進むことは出来ません。
又、各界層には統治者・指導者・教育係等もいて、必要に応じて相談することもできますので心配は無用です。
地上により近い低界層で死の自覚があいまいな人達の境涯では、オフィスビル・商店・工場等があり、地上と同じように会社に出勤したり、工場で働いたりしています。
幽界の最下層(特に 地上との境界付近)では、地縛霊や邪悪霊がうろついていて地上の人間に悪い影響を与えることがあります。
下層界は地上とそっくりである。都会あり、町あり、村ありで、いずれも地上の現在のその地域の写しであるように思える。幽体がその界層と同じ波長を整えれば、そこの存在物は全て地上と同じく固く感じられる。
そうした地域性はその地域で他界した住民の精神の働きによって形成される。(中略)
下層界の住民は大なり小なり霊的真理について無知である。自分が死んだことに気づかない者すらいるほどである。生活環境が変わったことに薄々気づいてはいても、夢幻の境にいるようで、はっきりとした自覚はない。こうした種類の人間は地上時代そのままの常識をたずさえてきており、彼らにとって”霊”はあい変わらず曖昧な存在である。(中略)
地上時代に染み込んだ観念がそのまま霊界生活となっている人が多く、習慣がそのまま持続されているのである。その為、下層界では地上と同じ仕事が見られる――道路工事、工場での仕事、橋の建設、等々。(中略)
私が覗いた工場は従業員でごった返しており、規律も流れ作業もない。みんなてんでに好きなこと得意なことをやっているようであり、また、同じことを何度でも繰り返し行っている。面白いのは、そうした記憶に焼き付いた仕事の思念がそのまま死後に持ち越されている...
(F・C・スカルソープ.私の霊界紀行.近藤千雄訳. 潮文社.1987.pp. 59-63.絶版)
一般的に言って霊は地上時代の思考のクセや生活習慣にしばらくの間固執するものである。田舎で生活した者は広々とした地域を好み、都会で生活した者は市街地を好むといった具合である。私が見た市街地は地上と同じように住民が大勢いて、ショッピングセンターのあるところなどは特ににぎわっていた。
(F・C・スカルソープ.私の霊界紀行.近藤千雄訳.潮文社.1987.p. 93.絶版)
訳者の近藤氏によれば、スカルソープ氏は地道で謙虚な霊能者で、常に修養を心掛けている真摯な学徒という印象を受けるとのことです。
スカルソープ氏も幽体離脱によって[あの世]を観察してきましたが、その著述内容があまりにも現実的で地上とよく似すぎているため、逆に驚くことがあります。
近藤氏が長年スピリチュアリズムを研究し体験してきたことから判断して、スカルソープ氏が報告している情報は宗教的偏見も脚色もない、あるがままの[あの世]の姿であると断言しています。
*実はこれまで紹介してきた[あの世]の幽界は、実相と呼ばれる世界ではありません。他界した人間が最初に生活する場が幽界と呼ばれていて、その先のより高い次元が本来の意味での霊界です。霊界は純粋な霊的世界であるため、地上の言葉では譬(たと)えようのない言語を絶する世界であると言われています。そのため情報は少ないのですが、上の世界へ行けば行くほど美と光輝が増すということは確かなようです。
スピリチュアリズム書籍
この項では、定評ある霊界通信を紹介したいと思います。
スピリチュアリズムや霊的真理を学ぶのに、数百冊の本は必要ありません。
無駄な出費であると同時に有害な本もあります。
どういう事かと言えば、最初は「なるほど」と思う箇所もあるのですが、途中から著者の独自理論や教義等を展開(混入)させて、全体でみればスピリチュアリズムとは程遠い内容の本があり、誤った霊的知識を刷り込まれてしまう可能性がありますので注意が必要です。(特に最近出版された本に顕著です)
私は以前、A(仮)というスピリチュアル系協会の会員として1年間通ったことがあります。そこでは、ミディアム(霊媒)の養成も行なっていて進歩的な考えを持った人が多く集まる協会でした。
B(仮)という講師の方のデモンストレーションの映像を観る機会がありましたが、自己紹介から始まり自分はスピリチュアリストなので、タバコ・アルコール・コーヒー・肉類は一切摂らないという話があり、次にシルバーバーチの話になりました。
「みなさんもご存知だと思いますが、シルバーバーチと言うのは100年前に始まった霊言なんですね。非常に古いんです。だから、そこで説かれている霊的真理も時代に合わせて、どんどんと新しいものに変えていかなければならないんです...」という話をしていました。
B講師の話は一見正しいように思えますが、スピリチュアリズムの観点からみれば間違っている箇所があります。それは、霊的真理というものは永遠に変わることはありません。ですから ” 古いから駄目だとか変えなければならない” というものではありません。
霊的真理は不変ですが、地上人類は日々成長し進化していますので、その度合いに応じて新たな啓示はあります。それは古い啓示とは一貫したものであり、矛盾したり否定したりするものではありません。
今回紹介する本は、ロングセラーを続けていて大多数のスピリチュアリストがうなずけるのではないかと思います。
定評ある霊界通信ー1.不滅の霊的真理
〇『シルバーバーチの霊訓』近藤千雄訳.スピリチュアリズム普及会
数多くある霊界通信の中でどれか1つに絞るとしたら、最高峰と言われている『シルバーバーチの霊訓』になると思います。『サイキック・ニューズ』の主筆であるモーリス・バーバネル(1902~1981.英国)が霊媒となり、霊言形式で教訓が語られています。
定評ある霊界通信ー2.あの世の様子がわかる
〇『500に及ぶあの世からの現地報告』ネビィレ・ランダル.小池英訳.スピリチュアリズム普及会
原書の良さもさることながら、翻訳が素晴らしいです。文体が自然で流れるように読むことができるため、感情移入が容易で文中の通信者に向けて「ローズ頑張れ!」と思わず声援を送ってしまうほどです。タイトル通り現地からの報告書なので、[あの世]はどんな所なのか実感を持ってわかります。
〇『人間の生き方』アーサー・フィンドレー.桑原啓善訳.でくのぼう出版
フィンドレーは、霊や霊界を波動として説いていて、スピリチュアリズム史における重要人物です。本書は、他界してからそれほど経っていない霊達からの通信なので、死んだらどんな世界に入るのか身近な真実がわかります。
〇『ジュリアの音信』ウィリアム・T・ステッド.桑原啓善訳.でくのぼう出版
ステッドは、英国の現代ジャーナリズムの基礎を築いたといわれるほどの人物です。各国で翻訳出版されている本書は、信憑性が非常に高く本物だといわれています。通信者ジュリアの女性らしい感性が光るメッセージです。
〇『ベールの彼方の生活』第1巻.G・V・オーエン.近藤千雄訳.潮文社.絶版
『ベールの彼方の生活』は全4巻ありますが、入門としては本書の第1巻が良いと思います。(2巻~4巻は、徐々に難しくなります)
本書は、他界した実の母親からの通信が大半を占めていて、その母親らしさや女性らしさが内容と文体によく表れています。[あの世]の実態が詳細に語られています。
〇『天国と地獄』『天国と地獄 Ⅱ』 アラン・カルデック.浅岡夢二訳.幸福の科学出版
特定の団体による主義主張や教義は含まれていません。純粋な翻訳本で平易な文体になっていますので、誰にでも読み進むことができます。カルデックは、仏国におけるスピリチュアリズム(スピリティズム)黎明期の中心人物です。本書は他界した人達の生々しい声が聞けて、再生人生とカルマが実例でわかるようになっています。
定評ある霊界通信ー3.霊的真理がわかる世界三大霊訓 他
〇『霊の書』『霊媒の書』アラン・カルデック.近藤千雄訳.スピリチュアリズム普及会
〇『霊訓』ステイント・モーゼス.近藤千雄訳.スピリチュアリズム普及会
『シルバーバーチの霊訓』『霊の書』『霊訓』は、三大霊訓と言われていて世界のスピリチュアリスト達の間で読み継がれています。
『霊の書』は、質問形式で答えを得る構成になっていて、知りたいことがわかるようになっていますので、スピリチュアリズムを学びたい人の必読書です。
『霊媒の書』も同様で、心霊現象の全般がわかります。
『霊訓』は、スピリチュアリズムのバイブルと言われています。
〇『永遠の大道』『個人的存在の彼方』ジェラルディン・カミンズ.近藤千雄訳.スピリチュアリズム普及会
上記2冊は、いわゆるマイヤース通信と言われています。古典学者マイヤースが他界して通信してきた ”類魂(グループソール)” の定義は、スピリチュアリズム思想に大きな発展をもたらしました。
〇『ホワイト・イーグル』シリーズ.グレース・クック.桑原啓善訳.でくのぼう出版
シルバーバーチが同志と呼んでいる、高級霊ホワイトイーグルからの霊示です。
以上、定評ある霊界通信の書籍を紹介しましたが、1度読んだぐらいでは全体を把握するのは難しいと思います。スピリチュアリズムを信奉しているベテランの方々に聞いてみても「繰り返し読む」と言っていましたので、理解力を深めるためには再読が必須になると思います。
ブログメンバー紹介
前項のスピリチュアリズム書籍は、どれも第一級の折り紙がつけられているものばかりです。ですから、本を繰り返し読んで霊的真理がわかれば、霊感商法等には騙(だま)されることはありません。
もっと言えば、こんな ”へんてこ(自覚あり)” なブログは必要ありません。
どれか1冊でもお手に取って読んで頂ければ、人生観が大きく変わることは間違いありません。
私の場合は、人生観が180度も激変しましたよ(笑)。
それでは、前方から後方に移動しましたわんこ達を紹介します。
ブログメンバーの gon's ファミリーです。
文字通り家族で、間柄は実の親子になります。
子供の頃から犬(好き)派でしたが、最近は猫の魅力にはまりだしています。